書籍・文具 優美堂書店 (本屋)


06-01.jpg


06-02.jpg



営業:10:00~22:00 (定休)年中無休
0552-75-4649


店舗広さ ★★★☆
陳列密度 ★☆
店舗熱意 ★★




山梨をぐるぐるしていたときに見つけた本屋。
この本屋、じつに心地よい。「探したいものが探せる」本屋だった。

本屋というのは、「本屋」というくくりなだけではない。本屋には本屋側のターゲットがあり、店舗面積から立地条件、周りの施設などをにらんで、本屋の役割が決まってくる。これを見落とすと開店3ヶ月で閉店する羽目になりかねない。
まんがを充実させて、子供を狙ってファンシーグッズやキャラもの文房具を置いている店、
観光客向けなのか、成人向け雑誌を充実させている店、
売り場面積の3分の2がエロ関連の店、
また、池袋ジュンク堂や新宿紀伊国屋のように、ここに行けば必ずある、という店、
暇つぶしに来させて、特徴的なポップで興味を引かせ、手に取りたくなるヴィレッジバンガード、
など、大きい本屋、小さい本屋ともに、「コンセプト」が見える。見えない本屋はよほどの需要がない限り、先は見えている。

小学校前に小さな本屋ができたことがあったが、売り場の半分がエロ(4分の1ほどがフランス書院文庫)だったため、半年持たなかった例を知っている。

ここは、ふらりと立ち寄ったにしては、なかなか居心地が良かった。
ざっと見回してみると、まず、広すぎず狭すぎない店舗面積。どこにいても店の中が一望でき、目的のものがどの辺りにあるのかが把握しやすい。
次にバランスもいい。入り口近くのまんが雑誌、話題新書の山から雑誌の列、ハードカバー新書、文庫、まんが単行本、まんが文庫、参考書、どれも多すぎず少なすぎない。

本を探したときに、実に探しやすい並び・面積・在庫量なのだ。これが本屋のひとつ理想の形だ(言いすぎ)。
奄美や徳之島の本屋は、ここの本屋のだいたい半分の面積で、圧倒的に量が少ない(それに偏っているし、雑貨や体操着を売ったりする)。 紀伊国屋や丸善なんかに行けば、絶対に欲しい本は見つかるだろうが、たどり着くまでに時間がかかるし、体力も消耗する。作家名だけじゃなくて、出版社ごと に分けられちゃったり、物理だか化学だかわからないものとか、薬学系においてあるのか看護系においてあるのかわからなくて、一般の健康向けコーナーにおい てあったりして、なにしろ大きい本屋では探すのに一苦労する。
これは「ある程度の在庫を持った、気軽に入れる本屋」の完成系だなー。

駐車場でぼんやりしていたら、車ががんがん入れ替わっていた。
06-03.jpgかなり客の入りはよいようだ。

 


<購入物>

 

06-04.jpg
・REC(6)(花見沢Q太郎)
・REC(7)(花見沢Q太郎)
・ぼくらの alternative (大樹連司)


<総評>

  • 山梨は新書屋よりもブックオフなんかが目立つ
  • 「文具」のほうが目立っていて、「文房具屋かー」と思って入ったら本屋だった
  • 道路の構造上、入りづらかった
  • 電話番号が4649(よろしく)
     

リピートしたい度 ★★ (近くに住めば行くだろうけど)
満足度 ★★★★ (ほぼ満足)


【08.02.24】



大きな地図で見る